昨日、鹿角の新築工事の木材の清め及びチョウナ立式を行わせて頂きました。木材の清めは、住まいに使用させて頂く構造木材を刻み場に並べてお施主様に見て頂きながらどこからの県産材かや樹種使い方などを説明させて頂きながら、大工が刃物を入れ込む前に塩とお神酒で清めて頂きます。そして、生きとし生けるものへの感謝と植えて育ててくれた先人への感謝に加え、山の恵みの有難さへも思いをのせて施主施工者(大工)が心を一つにして拝む式典です。清めた後は、初の刃物入を行うチョウナ立も行わせて頂きました。
杉柱杉母屋の大きな山は、宮古重茂の製材所から届きました。
こんなにも大量の木材が1棟に構造材として使用されます。
梁や桁胴差など量が多いので、ひとまとめに清めています。
左は当社在庫欅の大黒柱5年以上の自然乾燥材です。右は南部赤松の太古梁でやはり桟積み自然乾燥材です。
墨付け大工がお神酒で清めた後、お施主様が塩で清めているところです。
南部赤松の太古梁は盛岡市上米内からの100年盛岡を水害から守ってくれた木です。
昔盛岡市が大雨河川氾濫水害で大変だった事、この赤松が植えられて40年で水害が納まり、今現在も盛岡市を水害から守ってくれている事などを私が説明させて頂きました。
お子様にも清めに参加して頂きました。
土台は青森ヒバです。岩手県産材ではなくても、隣県の青森で国産材です。湿気に強く柱からの圧縮力にも良く絶える強度の高い、ヒノキチオールを含む国内では人気の高い貴重な逸材です。
木材の清め後は、チョウナ立に入ります。まずは、左半身麻痺ではありますが、私がチョウナの扱いを説明しながら最初に刃物入れを行いました。
引き続き施主ご主人様
奥様にもお願いしました。
最後に大工が綺麗に仕上げました。
終了は、最後に皆で揃って拝みます。
一同礼