手刻みには必ず鉋を掛ける場面が付いて回ります。大工の醍醐味でもある様な気がしますが、ひと昔もふた昔も前であれば、普通に成されていたことが急速に消失してしまっている今この時でも当社の作業場では、コツコツと取り組まれています。
鉋を掛けた槐の柱です。
暑くて汗が出ると云いながらの半袖姿でした。
もう直ぐ傘寿の自分の倍以上を生きる棟梁に、息を止めて一気に掛けろと気合を入れられていました。
昔は、こんなことしてたら怒られたものだとの棟梁の厳しくも暖かき教えが生き生きと存在しています。
さて、教えられたとおりに頑張ります。
息を止めて一気にって思うほど簡単には出来ません・・・
フワフワで薄削りながら、幅がもう一つと本人が申しておりました。
これも槐の木の大黒柱です。削ろう会レベルにはまだまだこれからですが、目指して頑張ろう