昨日もまた、好摩場内の木を捜し歩くと、珍しい木が色々と出てきました。神代欅にケンポナシやシデの木など普段あまり使えない種類の木の板が不思議と出てきます。不思議と有るから出て来るので、狙って探してはなかなか無い筈です。
設計部長から槐など黒っぽい材を探していると相談されて咄嗟に閃いて「あるある、良いのがあるここっちおいで、ここ見てみな」と神代欅の所に案内しました。埋もれ木とは1000年以上土の中に埋もれていたものをそう呼ぶそうですが、謂われは不明です。以前銘木屋さんが行商で持ってきたのを買っておいたのを思い出して、日の目を見せてあげたいと思いました。
ケンポナシです。宮内庁ご用達家具に使われる材だとの説も聞き及びます。以前丸太購入して、自社製材したこともあるので、使ってまた丸太を仕入れて製材して置いておくことが出来れば嬉しいです。
シデの木との事です。家具などに多用される木材で、建築ではカウンターなどに使うと良さそうです。
見た目ではいよいよ分からなくて、欅かなと云いながら鉋を掛けて貰いました。
「鉋の宛具合が、桂の様だ」と大工が云うので、表情をみても「そうだそうだ桂だね」と盛り上がりました。「社長、どこからこんなの見つけたんですか」とも言われて私が場内を歩くと何故か出てくるのです。木に呼ばれる瞬間が本当にありますね。