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2022.02.21 09:56

修正挽と欅板加工

先週の土曜日、木材の清めが行われた作業場から離れた場内では、5年間桟積み乾燥した南部赤松の修正挽や欅板材をカウンターに加工する作業がされていました。その欅板は表面上は立派なものでしたが、いざ手をかけてみると入り皮が内部に入るなかなか難しい手強い素材だったようです。でも、こんなの使えないとは言わず、この欅が育つ際に巻き込んだと考えられる樹皮部を上手く切り外して板を切り分けて剥ぎ足して作ってくれていたのです。大工のこの技術は自然からの賜りものを人が生かす心の表れですから、木材の清め式に通じるものがあると私は感じて今回ご紹介させて頂いた次第です。



 樹皮が成長過程で巻き込まれて入り皮が入り込んだ欅板の断面

 剥ぎ合わせして元々の一枚板と同じ様なカウンターに仕上がっています。





 修正挽を行うとこれらの様な背板が発生しますので、捨てずに上手く使う様にしています。