この本物のレート石版の屋根は貴重ですね！東京駅の大改修工事をされた職人さんが葺いたのだそうです。これは丁寧に取り外して、壁面に再利用させていただきたいと思います。

昨年からお待ちいただいていた、大改修工事です。陸前高田なので、私には大津波の後で頑張っておられた消防分団の方々の姿を忘れられない思いがあって、できる限りのご協力をさせていただきたいところです。当初、解体後平屋新築の他社計画図を拝見して、即座に「壊してなくするのはもったいないです。」と移築建替をご提案させていただきました。

現場の前には矢作川がそよそよと流れています。あと数週間もすれば、川の向こうの桜も満開になるようです。

入母屋の屋根裏空間は建てられた当時の技術が残り圧倒されます。機械がなかった時代の大工の技を私たちは継いでいきたいです。

いよいよ、陸前高田の移築現場も足場が組みあがり解体作業が始まりました。これから人の手によって丁寧に解体し、移築されていきます。